韓国ソリフェスティバル2

翌朝、ホテルの部屋からの眺め。全州は、古い街並みを保存しながら、「学生の街」という顔も持つ。

会場は新しく建設されたMoak Hall, Sori Arts Center of Jeollabuk-do

今回は昨年韓国デビューしたEastrioのうち、NYのミン・シャオフェンが来韓できず、代わりに北京から中国琵琶のチェン・ユーユー嬢が参加。

食堂にて、韓国即興演奏のパイオニア、姜泰煥(カンテファン)さんと同じテーブルでランチ!!!!

しかしながら、お食事中に失礼かと思い、写真はなし。。。(~_~;)
残念ながら共演もなし。。(~_~;)

今回は、韓国ではやっている「フュージョン国楽」(^_^;)のまさに王道を行くようなオープニングコンサートで、われわれ3人でフュージョンバンドと共演するというミッションなのだ。。(^_^;)

相変わらず美しいユーンジャン女史と北京から来たユーユー嬢。

ユーユー嬢は、中国音楽院で若くして講師をしているのだが、つけまつげバッサバサ、衣装はお姫様のような裾を引きずったタイプのローブデコルテドレス、携帯自撮りで何回もメークとヘアを入念にチェックしまくり。。(^_^;)。。いまどきの中国の女子は日本の女子と同じ「カワイイ」文化なのね(^_^;)。。


まさにフュージョン国楽!民俗楽器とフュージョンバンドでジャズ風アンサンブルしてはるわ〜(^_^;)。これは民俗楽器のソロ回し(^_^;)の部分ですね。(^_^;)。。



ブロードウェイミュージカル韓国版のミュージカルスターのバックにもなぜか民俗楽器アンサンブル。日本の紅白歌合戦のようです。(^_^;)。。


最後は今売れっこのラップスター+ヒップホップダンサーのステージ(^_^;)
サングラスくんがそのラップスターらしい。。

伝統的な国楽やパンソリの名人の演奏のバックにも、なぜかフュージョンバンドが(^_^;)。。
そのほか、韓国のコンテンポラリーダンスカンパニー、有名フォーク歌手(加藤登紀子みたいな感じ?)、はては子供たちのバレー団、韓国でもっとも有名なオーディション番組で優勝した売り出し中の女性ボーカリストなど、「なんじゃこりゃ〜」のラインナップ!

カーテンコールはこんな感じ。。

今年からプロデューサーさんがコマーシャリズムを意識した内容に激変させたとのことだ
が、ここまで、いろんな音楽を混ぜこぜにしてよいのかしらん??(^_^;)


コンサート後は、スポンサーの大銀行のだだっ広いロビーでレセプション。大企業の幹部らしきスーツ姿の方々がおおぜい。。。韓国はまだまだ景気が右肩上がりなのだな。。
上品な老夫婦に話しかけられ、「あなたの演奏よかったですよ〜」と褒められ、うれしい気持ちに。。

とはいえ、場違いなレセプション会場を早々に切り上げ、打ち上げ会場のマッコリplaceに移動。


右側が、日本のどこかの芸人さんみたいな懐かしい顔立ちのフュージョンバンドのバンマスさん=今日のコンサートの音楽監督さん。


しかーし!!!!!

ただのフュージョンバンドかと思ったら、その実態はなんと、ドイツと韓国にしかないと言われているフリーインプロヴィゼーションバンドだったことが判明!!今回はこのフェスのために、かのバンマスさんがわざわざフュージョン音楽を作曲したとのことでした。。どうりで、宮廷音楽の歌手との共演の際、カンテファンさん張りのサックスソロが聞こえてたもんな。。(^_^;)


真ん中が、総合プロデューサーさん。「私は日本語少ししかできません」「お疲れ様でした」などと知っている日本語を繰り出しては喜んでるようなおちゃめな感じの人。これまた懐かしい日本の芸人さん、ぴんから兄弟みたいな顔立ち。。(^_^;)。。
クラリネットを専攻していたが、サムルノリに出会ってから、母国の民族音楽に目覚めたという。


バンドのメンバーさんたち!

ユーンジャン女史のとなりにいるマーティンは、オランダの民族音楽フェスティバルのプロデューサー。
クラシック音楽の有名な演奏家だった父親に厳しくしつけられ、反抗してパンクロック〜現代音楽〜民族音楽に走ったそうな。東洋への憧れが強く、「これからは東洋の音楽からムーブメントが起こる!!」「韓国の美女と結婚するのが僕の夢」などと3時間くらい力説してはった。。。(^_^;)。。

「咲いていた花を摘み取って花瓶に生けて鑑賞しても、その花はすぐに萎れてしまう。」(マーティン言)という問題は、非欧米各国における洋楽受容の際避けて通れない大きな問題なのですが、まあだからといってこのような異なる美意識や音楽性を持った異文化音楽のハイブリッド現象とその流行について、外野からいろいろ批評しても仕方ないよねえ。。。

それにしても、これだけなんでも混ぜてしまう「ビビンパ」的国民性のパワーは、すさまじいものがある。