熊野詣でその2 火祭の日

14日、那智大社「火祭り」の日。
この行事は、熊野権現と呼ばれる12の御神体が扇神輿に身をやつし、那智の滝のふもとに帰省する行事という。


勝浦駅前からバスで那智山まで移動するが、例によって朝が弱いため、大社舞台で行われる「那智田楽」の開始時間ぎりぎりだ。表参道の473段の階段を必死で登って舞台に直行。ハアハアした息で田楽鑑賞。神楽のような、なかなか激しい足遣いだ。似たような振りの組み合わせなのだが、太鼓とささらの演者がフォーメーションを組んで動いていくのが面白い。金のささらが蛇に見えたり稲穂に見えたり。シテテンと呼ばれる道化のような演者が、太鼓やささらの演者を扇子で煽いだりして、なかなかかわいい。

宝物殿前の御田植式まで見てしまい、12時半。2時から始まる「お火行事」が行われる滝前の飛瀧神社に移動しなくてはならないのだが、時すでに遅し。参道の階段はいっぱいで通行止め。危険な山側のがけを下りていかなくてはならない。足元がすべる。。。しかも、崖沿いの細い下り道にも、すでに大勢の観光客が陣取っていて、下の踊り場までたどり着けない。人をかきわけて辿りついたとしても、人垣の後ろでは私の背の低さでは何も見えない可能性があるので、もうこの辺で、と比較的足元が安定している中腹で観念して、1時間ばかり立ったまま眼下で行われるお火行事を待つ。松明の火をハンディカムで撮影するつもりだったのだが、階段の向こう側、撮影許可を得ているプロの人々の特別席にはもちろん入れない。あきらめの境地、ともかくひたすら待つ。

ちなみに、大きなカメラやビデオを撮影するおじさんたちのベストポジションを奪いあう「我先」の勢いや、わがもの顔で場を占領する「かさばり度」は止まるところを知らず、アマチュアカメラマンの聖地京都などでも傍若無人極まりないのだが、その写真やら映像は、いったいどこに投稿されているのだろうか???

閑話休題。祭りの次第の解説者によって「お火行事」開始がマイクを通して告げられる。小松明に続き、重さ50gという大松明12本への点火で参拝者のテンションが一気に上がる。大松明は白装束の男衆たちに担がれて階段を上ったり下りたり、滝をかたどった扇神輿を迎えているのだが、なにしろ中腹から下を見下ろす状態で、しかも木々の幹や枝で視界がよくないので、何が行われているのか克明には観察できない。松明を振り回すクライマックスで、踊り場の参詣者が移動を始めたため、たまらず自分も踊り場のほうへと人並みを縫って崖を下りる。近くで感じる大松明、熱い!炎の色も朱赤色でとても美しい。やはり人垣で見えにくいのだが、ビデオを頭上高く掲げると、モニターに映像が映る。モニターで大写しにした炎のゆらめきの美しさは尋常ではない。男衆たちの動きも激しくなり、参詣者に向かって松明を振り回したり、興奮のるつぼだ。歴女らしき若い女子たちも、「きゃーかっこいいー」と声を上げる。ということで、ちいたかも大興奮!!!!祭りの男衆はかっこいいのだ。


続いて御瀧本大前の儀。大松明が終わると大半の参詣者は帰ってしまうが、ちいたかはこの静かな祈りの儀も鑑賞し、ビデオを回そうとしたところ、めが〜ん!!!(@_@;)なんと、ビデオをチェックしたところ、さきほどの炎の映像、撮っていたつもりがちっとも撮れていなかった。。うううううう、、、ショック〜(@_@;)
御神体の滝をより近くで拝見。雨も降り出し、体中がしっとりと濡れてきた。。。しかも、か、かんじんのビデオが撮れていない。。。。
ご神事がすべて終了し、ひどく落ち込んで呆然としたまま、吸い寄せられるようにさらに神社奥の滝の近くへと移動。滝に最も近づくことができる石段を登り切り、しぶきと雨でびしょびしょになりながら滝を撮影させていただく。

撮影を終えて石段を降りようと振り向いた途端、つるっと足元がすべってどたんと尻もち、後頭部と左ひじも打ちつけて、あまりの痛さに動けない。。周囲に人がいなかったため、誰にも気づかれないまま石段に尻もち状態でしばらく座りこむ。。。

やば、頭打った。。。肘の痛さもあまりにひどい。。。お尻も痛くて起き上がれない。。。こんなの初めてだ。いや、小学校時代に鉄棒からどたんと落ちて頭を打って以来だ。。
病院に行かなくては!と決意し、そろそろと起き出して石段を下り、お札売り場の人に近くの病院の名前を聞いて、参道の石段を上がり、タクシー乗り場へ。
時間外だったが、温泉病院という町立病院に駆け込んで受付で事情を説明。あまりの痛さに頭を触ってみると、ななななんと血が!!!!「きゃ〜!!!!」受付のおばさんも、最初は外科医が帰ってしまったので、別の病院に行くようにと言っていたが、血にびっくりしたようで、かわりに整形外科の先生に連絡してくれて、急いで診察室へ。

担当の先生は、やけに若く、お坊さんのようなつるつる頭をしておられる。ん??安珍さんか????「石段で尻もちをついて、頭と肘を打ち付け、頭から血が出てます!あとで何かあるといやなので、CTスキャンを撮っていただけませんか???」と必死に訴えると、頭の傷や肘の様子を診ながら、「精神的なダメージはまったくないようなので大丈夫でしょう。頭皮が開いているので、傷口をホチキスで1針止めます。肘はあとでレントゲンを撮ります。心配ならCTスキャンもとりますよ。」と至って冷静。「ホ、ホチキス!!!!えー!」いまや小さな傷口は糸と針で縫うのではなく、ステープラ―でとめるのだ。傷口の周囲の髪の毛を少し切って、イソジンを塗りながら、「たった一針なので、麻酔の注射を打つと痛みが2回になりますから、麻酔なしでいきなり止めますよ」「えーーーー!!!」「がちゃ」。一瞬痛かったが、それで終わった。やれやれ、まさか熊野まで来て頭にホチキスされるとは。。。
そしてCTスキャンも初体験。まさか熊野でCTスキャンとは。。。テレビで見たことがあるあの大きな真っ白い機器に横たわり、ぴー、かしゃん、ぴー、かしゃん、という音とともに頭の輪切り映像が撮られていく。ぴー、かしゃん、ぴー、かしゃん、という音、なんだか「いい音」だ。わくわく!!!肘レントゲンもあっという間に終了。

10分ほどでフィルムできあがり(はやっ)、診察室で自分の頭の輪切り映像を鑑賞。おぼうさん先生曰く「頭はまったく問題ありません。肘の骨も折れてませんね。たいしたことがない怪我でよかったです」。や―助かった!!!!痛いには痛いものの、急に元気が出てきた。死ななくてすむ。。ありがたい。。。「先生、私の脳みそちゃんと詰まってますか?」「はい。ちゃんと詰まってますよ」「よく年取ってくると脳みそがすかすかになると言いますでしょ」「大丈夫大丈夫。年相応な詰まり方です」て、年相応かい!!!!

一安心してタクシーでホテルに帰り、ひなびた漁港近くのお蕎麦屋さんで夕食。昔の家屋そのままを使ったふぜいのあるお蕎麦屋さんだ。生き返った心地のところに、昔懐かしい古民家のお座敷を一人占め。しかもBGMはなんともいい感じのヒーリング系ギターミュージック。めくるめく1日に頭がくらくらしている上に、人通りがほとんどないひなびた港町の古民家ですてきなギターの音、、、究極のトリップ状態へ〜。。

1日で「死と再生」の疑似体験をしたような、得した気持ちになったのでした〜\(◎o◎)/!





14日、那智大社「火祭り」の日。
この行事は、熊野権現と呼ばれる12の御神体が扇神輿に身をやつし、那智の滝のふもとに帰省する行事という。


勝浦駅前からバスで那智山まで移動するが、例によって朝が弱いため、大社舞台で行われる「那智田楽」の開始時間ぎりぎりだ。表参道の473段の階段を必死で登って舞台に直行。ハアハアした息で田楽鑑賞。神楽のような、なかなか激しい足遣いだ。似たような振りの組み合わせなのだが、太鼓とささらの演者がフォーメーションを組んで動いていくのが面白い。金のささらが蛇に見えたり稲穂に見えたり。シテテンと呼ばれる道化のような演者が、太鼓やささらの演者を扇子で煽いだりして、なかなかかわいい。

宝物殿前の御田植式まで見てしまい、12時半。2時から始まる「お火行事」が行われる滝前の飛瀧神社に移動しなくてはならないのだが、時すでに遅し。参道の階段はいっぱいで通行止め。危険な山側のがけを下りていかなくてはならない。足元がすべる。。。しかも、崖沿いの細い下り道にも、すでに大勢の観光客が陣取っていて、下の踊り場までたどり着けない。人をかきわけて辿りついたとしても、人垣の後ろでは私の背の低さでは何も見えない可能性があるので、もうこの辺で、と比較的足元が安定している中腹で観念して、1時間ばかり立ったまま眼下で行われるお火行事を待つ。松明の火をハンディカムで撮影するつもりだったのだが、階段の向こう側、撮影許可を得ているプロの人々の特別席にはもちろん入れない。あきらめの境地、ともかくひたすら待つ。

ちなみに、大きなカメラやビデオを撮影するおじさんたちのベストポジションを奪いあう「我先」の勢いや、わがもの顔で場を占領する「かさばり度」は止まるところを知らず、アマチュアカメラマンの聖地京都などでも傍若無人極まりないのだが、その写真やら映像は、いったいどこに投稿されているのだろうか???

閑話休題。祭りの次第の解説者によって「お火行事」開始がマイクを通して告げられる。小松明に続き、重さ50gという大松明12本への点火で参拝者のテンションが一気に上がる。大松明は白装束の男衆たちに担がれて階段を上ったり下りたり、滝をかたどった扇神輿を迎えているのだが、なにしろ中腹から下を見下ろす状態で、しかも木々の幹や枝で視界がよくないので、何が行われているのか克明には観察できない。松明を振り回すクライマックスで、踊り場の参詣者が移動を始めたため、たまらず自分も踊り場のほうへと人並みを縫って崖を下りる。近くで感じる大松明、熱い!炎の色も朱赤色でとても美しい。やはり人垣で見えにくいのだが、ビデオを頭上高く掲げると、モニターに映像が映る。モニターで大写しにした炎のゆらめきの美しさは尋常ではない。男衆たちの動きも激しくなり、参詣者に向かって松明を振り回したり、興奮のるつぼだ。歴女らしき若い女子たちも、「きゃーかっこいいー」と声を上げる。ということで、ちいたかも大興奮!!!!祭りの男衆はかっこいいのだ。


続いて御瀧本大前の儀。大松明が終わると大半の参詣者は帰ってしまうが、ちいたかはこの静かな祈りの儀も鑑賞し、ビデオを回そうとしたところ、めが〜ん!!!(@_@;)なんと、ビデオをチェックしたところ、さきほどの炎の映像、撮っていたつもりがちっとも撮れていなかった。。うううううう、、、ショック〜(@_@;)
御神体の滝をより近くで拝見。雨も降り出し、体中がしっとりと濡れてきた。。。しかも、か、かんじんのビデオが撮れていない。。。。
ご神事がすべて終了し、ひどく落ち込んで呆然としたまま、吸い寄せられるようにさらに神社奥の滝の近くへと移動。滝に最も近づくことができる石段を登り切り、しぶきと雨でびしょびしょになりながら滝を撮影させていただく。

撮影を終えて石段を降りようと振り向いた途端、つるっと足元がすべってどたんと尻もち、後頭部と左ひじも打ちつけて、あまりの痛さに動けない。。周囲に人がいなかったため、誰にも気づかれないまま石段に尻もち状態でしばらく座りこむ。。。

やば、頭打った。。。肘の痛さもあまりにひどい。。。お尻も痛くて起き上がれない。。。こんなの初めてだ。いや、小学校時代に鉄棒からどたんと落ちて頭を打って以来だ。。
病院に行かなくては!と決意し、そろそろと起き出して石段を下り、お札売り場の人に近くの病院の名前を聞いて、参道の石段を上がり、タクシー乗り場へ。
時間外だったが、温泉病院という町立病院に駆け込んで受付で事情を説明。あまりの痛さに頭を触ってみると、ななななんと血が!!!!「きゃ〜!!!!」受付のおばさんも、最初は外科医が帰ってしまったので、別の病院に行くようにと言っていたが、血にびっくりしたようで、かわりに整形外科の先生に連絡してくれて、急いで診察室へ。

担当の先生は、やけに若く、お坊さんのようなつるつる頭をしておられる。ん??安珍さんか????「石段で尻もちをついて、頭と肘を打ち付け、頭から血が出てます!あとで何かあるといやなので、CTスキャンを撮っていただけませんか???」と必死に訴えると、頭の傷や肘の様子を診ながら、「精神的なダメージはまったくないようなので大丈夫でしょう。頭皮が開いているので、傷口をホチキスで1針止めます。肘はあとでレントゲンを撮ります。心配ならCTスキャンもとりますよ。」と至って冷静。「ホ、ホチキス!!!!えー!」いまや小さな傷口は糸と針で縫うのではなく、ステープラ―でとめるのだ。傷口の周囲の髪の毛を少し切って、イソジンを塗りながら、「たった一針なので、麻酔の注射を打つと痛みが2回になりますから、麻酔なしでいきなり止めますよ」「えーーーー!!!」「がちゃ」。一瞬痛かったが、それで終わった。やれやれ、まさか熊野まで来て頭にホチキスされるとは。。。
そしてCTスキャンも初体験。まさか熊野でCTスキャンとは。。。テレビで見たことがあるあの大きな真っ白い機器に横たわり、ぴー、かしゃん、ぴー、かしゃん、という音とともに頭の輪切り映像が撮られていく。ぴー、かしゃん、ぴー、かしゃん、という音、なんだか「いい音」だ。わくわく!!!肘レントゲンもあっという間に終了。

10分ほどでフィルムできあがり(はやっ)、診察室で自分の頭の輪切り映像を鑑賞。おぼうさん先生曰く「頭はまったく問題ありません。肘の骨も折れてませんね。たいしたことがない怪我でよかったです」。や―助かった!!!!痛いには痛いものの、急に元気が出てきた。死ななくてすむ。。ありがたい。。。「先生、私の脳みそちゃんと詰まってますか?」「はい。ちゃんと詰まってますよ」「よく年取ってくると脳みそがすかすかになると言いますでしょ」「大丈夫大丈夫。年相応な詰まり方です」て、年相応かい!!!!

一安心してタクシーでホテルに帰り、ひなびた漁港近くのお蕎麦屋さんで夕食。昔の家屋そのままを使ったふぜいのあるお蕎麦屋さんだ。生き返った心地のところに、昔懐かしい古民家のお座敷を一人占め。しかもBGMはなんともいい感じのヒーリング系ギターミュージック。めくるめく1日に頭がくらくらしている上に、人通りがほとんどないひなびた港町の古民家ですてきなギターの音、、、究極のトリップ状態へ〜。。

1日で「死と再生」の疑似体験をしたような、得した気持ちになったのでした〜\(◎o◎)/!





14日、那智大社「火祭り」の日。
この行事は、熊野権現と呼ばれる12の御神体が扇神輿に身をやつし、那智の滝のふもとに帰省する行事という。


勝浦駅前からバスで那智山まで移動するが、例によって朝が弱いため、大社舞台で行われる「那智田楽」の開始時間ぎりぎりだ。表参道の473段の階段を必死で登って舞台に直行。ハアハアした息で田楽鑑賞。神楽のような、なかなか激しい足遣いだ。似たような振りの組み合わせなのだが、太鼓とささらの演者がフォーメーションを組んで動いていくのが面白い。金のささらが蛇に見えたり稲穂に見えたり。シテテンと呼ばれる道化のような演者が、太鼓やささらの演者を扇子で煽いだりして、なかなかかわいい。

宝物殿前の御田植式まで見てしまい、12時半。2時から始まる「お火行事」が行われる滝前の飛瀧神社に移動しなくてはならないのだが、時すでに遅し。参道の階段はいっぱいで通行止め。危険な山側のがけを下りていかなくてはならない。足元がすべる。。。しかも、崖沿いの細い下り道にも、すでに大勢の観光客が陣取っていて、下の踊り場までたどり着けない。人をかきわけて辿りついたとしても、人垣の後ろでは私の背の低さでは何も見えない可能性があるので、もうこの辺で、と比較的足元が安定している中腹で観念して、1時間ばかり立ったまま眼下で行われるお火行事を待つ。松明の火をハンディカムで撮影するつもりだったのだが、階段の向こう側、撮影許可を得ているプロの人々の特別席にはもちろん入れない。あきらめの境地、ともかくひたすら待つ。

ちなみに、大きなカメラやビデオを撮影するおじさんたちのベストポジションを奪いあう「我先」の勢いや、わがもの顔で場を占領する「かさばり度」は止まるところを知らず、アマチュアカメラマンの聖地京都などでも傍若無人極まりないのだが、その写真やら映像は、いったいどこに投稿されているのだろうか???

閑話休題。祭りの次第の解説者によって「お火行事」開始がマイクを通して告げられる。小松明に続き、重さ50gという大松明12本への点火で参拝者のテンションが一気に上がる。大松明は白装束の男衆たちに担がれて階段を上ったり下りたり、滝をかたどった扇神輿を迎えているのだが、なにしろ中腹から下を見下ろす状態で、しかも木々の幹や枝で視界がよくないので、何が行われているのか克明には観察できない。松明を振り回すクライマックスで、踊り場の参詣者が移動を始めたため、たまらず自分も踊り場のほうへと人並みを縫って崖を下りる。近くで感じる大松明、熱い!炎の色も朱赤色でとても美しい。やはり人垣で見えにくいのだが、ビデオを頭上高く掲げると、モニターに映像が映る。モニターで大写しにした炎のゆらめきの美しさは尋常ではない。男衆たちの動きも激しくなり、参詣者に向かって松明を振り回したり、興奮のるつぼだ。歴女らしき若い女子たちも、「きゃーかっこいいー」と声を上げる。ということで、ちいたかも大興奮!!!!祭りの男衆はかっこいいのだ。


続いて御瀧本大前の儀。大松明が終わると大半の参詣者は帰ってしまうが、ちいたかはこの静かな祈りの儀も鑑賞し、ビデオを回そうとしたところ、めが〜ん!!!(@_@;)なんと、ビデオをチェックしたところ、さきほどの炎の映像、撮っていたつもりがちっとも撮れていなかった。。うううううう、、、ショック〜(@_@;)
御神体の滝をより近くで拝見。雨も降り出し、体中がしっとりと濡れてきた。。。しかも、か、かんじんのビデオが撮れていない。。。。
ご神事がすべて終了し、ひどく落ち込んで呆然としたまま、吸い寄せられるようにさらに神社奥の滝の近くへと移動。滝に最も近づくことができる石段を登り切り、しぶきと雨でびしょびしょになりながら滝を撮影させていただく。

撮影を終えて石段を降りようと振り向いた途端、つるっと足元がすべってどたんと尻もち、後頭部と左ひじも打ちつけて、あまりの痛さに動けない。。周囲に人がいなかったため、誰にも気づかれないまま石段に尻もち状態でしばらく座りこむ。。。

やば、頭打った。。。肘の痛さもあまりにひどい。。。お尻も痛くて起き上がれない。。。こんなの初めてだ。いや、小学校時代に鉄棒からどたんと落ちて頭を打って以来だ。。
病院に行かなくては!と決意し、そろそろと起き出して石段を下り、お札売り場の人に近くの病院の名前を聞いて、参道の石段を上がり、タクシー乗り場へ。
時間外だったが、温泉病院という町立病院に駆け込んで受付で事情を説明。あまりの痛さに頭を触ってみると、ななななんと血が!!!!「きゃ〜!!!!」受付のおばさんも、最初は外科医が帰ってしまったので、別の病院に行くようにと言っていたが、血にびっくりしたようで、かわりに整形外科の先生に連絡してくれて、急いで診察室へ。

担当の先生は、やけに若く、お坊さんのようなつるつる頭をしておられる。ん??安珍さんか????「石段で尻もちをついて、頭と肘を打ち付け、頭から血が出てます!あとで何かあるといやなので、CTスキャンを撮っていただけませんか???」と必死に訴えると、頭の傷や肘の様子を診ながら、「精神的なダメージはまったくないようなので大丈夫でしょう。頭皮が開いているので、傷口をホチキスで1針止めます。肘はあとでレントゲンを撮ります。心配ならCTスキャンもとりますよ。」と至って冷静。「ホ、ホチキス!!!!えー!」いまや小さな傷口は糸と針で縫うのではなく、ステープラ―でとめるのだ。傷口の周囲の髪の毛を少し切って、イソジンを塗りながら、「たった一針なので、麻酔の注射を打つと痛みが2回になりますから、麻酔なしでいきなり止めますよ」「えーーーー!!!」「がちゃ」。一瞬痛かったが、それで終わった。やれやれ、まさか熊野まで来て頭にホチキスされるとは。。。
そしてCTスキャンも初体験。まさか熊野でCTスキャンとは。。。テレビで見たことがあるあの大きな真っ白い機器に横たわり、ぴー、かしゃん、ぴー、かしゃん、という音とともに頭の輪切り映像が撮られていく。ぴー、かしゃん、ぴー、かしゃん、という音、なんだか「いい音」だ。わくわく!!!肘レントゲンもあっという間に終了。

10分ほどでフィルムできあがり(はやっ)、診察室で自分の頭の輪切り映像を鑑賞。おぼうさん先生曰く「頭はまったく問題ありません。肘の骨も折れてませんね。たいしたことがない怪我でよかったです」。や―助かった!!!!痛いには痛いものの、急に元気が出てきた。死ななくてすむ。。ありがたい。。。「先生、私の脳みそちゃんと詰まってますか?」「はい。ちゃんと詰まってますよ」「よく年取ってくると脳みそがすかすかになると言いますでしょ」「大丈夫大丈夫。年相応な詰まり方です」て、年相応かい!!!!

一安心してタクシーでホテルに帰り、ひなびた漁港近くのお蕎麦屋さんで夕食。昔の家屋そのままを使ったふぜいのあるお蕎麦屋さんだ。生き返った心地のところに、昔懐かしい古民家のお座敷を一人占め。しかもBGMはなんともいい感じのヒーリング系ギターミュージック。めくるめく1日に頭がくらくらしている上に、人通りがほとんどないひなびた港町の古民家ですてきなギターの音、、、究極のトリップ状態へ〜。。

1日で「死と再生」の疑似体験をしたような、得した気持ちになったのでした〜\(◎o◎)/!





14日、那智大社「火祭り」の日。
この行事は、熊野権現と呼ばれる12の御神体が扇神輿に身をやつし、那智の滝のふもとに帰省する行事という。


勝浦駅前からバスで那智山まで移動するが、例によって朝が弱いため、大社舞台で行われる「那智田楽」の開始時間ぎりぎりだ。表参道の473段の階段を必死で登って舞台に直行。ハアハアした息で田楽鑑賞。神楽のような、なかなか激しい足遣いだ。似たような振りの組み合わせなのだが、太鼓とささらの演者がフォーメーションを組んで動いていくのが面白い。金のささらが蛇に見えたり稲穂に見えたり。シテテンと呼ばれる道化のような演者が、太鼓やささらの演者を扇子で煽いだりして、なかなかかわいい。

宝物殿前の御田植式まで見てしまい、12時半。2時から始まる「お火行事」が行われる滝前の飛瀧神社に移動しなくてはならないのだが、時すでに遅し。参道の階段はいっぱいで通行止め。危険な山側のがけを下りていかなくてはならない。足元がすべる。。。しかも、崖沿いの細い下り道にも、すでに大勢の観光客が陣取っていて、下の踊り場までたどり着けない。人をかきわけて辿りついたとしても、人垣の後ろでは私の背の低さでは何も見えない可能性があるので、もうこの辺で、と比較的足元が安定している中腹で観念して、1時間ばかり立ったまま眼下で行われるお火行事を待つ。松明の火をハンディカムで撮影するつもりだったのだが、階段の向こう側、撮影許可を得ているプロの人々の特別席にはもちろん入れない。あきらめの境地、ともかくひたすら待つ。

ちなみに、大きなカメラやビデオを撮影するおじさんたちのベストポジションを奪いあう「我先」の勢いや、わがもの顔で場を占領する「かさばり度」は止まるところを知らず、アマチュアカメラマンの聖地京都などでも傍若無人極まりないのだが、その写真やら映像は、いったいどこに投稿されているのだろうか???

閑話休題。祭りの次第の解説者によって「お火行事」開始がマイクを通して告げられる。小松明に続き、重さ50gという大松明12本への点火で参拝者のテンションが一気に上がる。大松明は白装束の男衆たちに担がれて階段を上ったり下りたり、滝をかたどった扇神輿を迎えているのだが、なにしろ中腹から下を見下ろす状態で、しかも木々の幹や枝で視界がよくないので、何が行われているのか克明には観察できない。松明を振り回すクライマックスで、踊り場の参詣者が移動を始めたため、たまらず自分も踊り場のほうへと人並みを縫って崖を下りる。近くで感じる大松明、熱い!炎の色も朱赤色でとても美しい。やはり人垣で見えにくいのだが、ビデオを頭上高く掲げると、モニターに映像が映る。モニターで大写しにした炎のゆらめきの美しさは尋常ではない。男衆たちの動きも激しくなり、参詣者に向かって松明を振り回したり、興奮のるつぼだ。歴女らしき若い女子たちも、「きゃーかっこいいー」と声を上げる。ということで、ちいたかも大興奮!!!!祭りの男衆はかっこいいのだ。


続いて御瀧本大前の儀。大松明が終わると大半の参詣者は帰ってしまうが、ちいたかはこの静かな祈りの儀も鑑賞し、ビデオを回そうとしたところ、めが〜ん!!!(@_@;)なんと、ビデオをチェックしたところ、さきほどの炎の映像、撮っていたつもりがちっとも撮れていなかった。。うううううう、、、ショック〜(@_@;)
御神体の滝をより近くで拝見。雨も降り出し、体中がしっとりと濡れてきた。。。しかも、か、かんじんのビデオが撮れていない。。。。
ご神事がすべて終了し、ひどく落ち込んで呆然としたまま、吸い寄せられるようにさらに神社奥の滝の近くへと移動。滝に最も近づくことができる石段を登り切り、しぶきと雨でびしょびしょになりながら滝を撮影させていただく。

撮影を終えて石段を降りようと振り向いた途端、つるっと足元がすべってどたんと尻もち、後頭部と左ひじも打ちつけて、あまりの痛さに動けない。。周囲に人がいなかったため、誰にも気づかれないまま石段に尻もち状態でしばらく座りこむ。。。

やば、頭打った。。。肘の痛さもあまりにひどい。。。お尻も痛くて起き上がれない。。。こんなの初めてだ。いや、小学校時代に鉄棒からどたんと落ちて頭を打って以来だ。。
病院に行かなくては!と決意し、そろそろと起き出して石段を下り、お札売り場の人に近くの病院の名前を聞いて、参道の石段を上がり、タクシー乗り場へ。
時間外だったが、温泉病院という町立病院に駆け込んで受付で事情を説明。あまりの痛さに頭を触ってみると、ななななんと血が!!!!「きゃ〜!!!!」受付のおばさんも、最初は外科医が帰ってしまったので、別の病院に行くようにと言っていたが、血にびっくりしたようで、かわりに整形外科の先生に連絡してくれて、急いで診察室へ。

担当の先生は、やけに若く、お坊さんのようなつるつる頭をしておられる。ん??安珍さんか????「石段で尻もちをついて、頭と肘を打ち付け、頭から血が出てます!あとで何かあるといやなので、CTスキャンを撮っていただけませんか???」と必死に訴えると、頭の傷や肘の様子を診ながら、「精神的なダメージはまったくないようなので大丈夫でしょう。頭皮が開いているので、傷口をホチキスで1針止めます。肘はあとでレントゲンを撮ります。心配ならCTスキャンもとりますよ。」と至って冷静。「ホ、ホチキス!!!!えー!」いまや小さな傷口は糸と針で縫うのではなく、ステープラ―でとめるのだ。傷口の周囲の髪の毛を少し切って、イソジンを塗りながら、「たった一針なので、麻酔の注射を打つと痛みが2回になりますから、麻酔なしでいきなり止めますよ」「えーーーー!!!」「がちゃ」。一瞬痛かったが、それで終わった。やれやれ、まさか熊野まで来て頭にホチキスされるとは。。。
そしてCTスキャンも初体験。まさか熊野でCTスキャンとは。。。テレビで見たことがあるあの大きな真っ白い機器に横たわり、ぴー、かしゃん、ぴー、かしゃん、という音とともに頭の輪切り映像が撮られていく。ぴー、かしゃん、ぴー、かしゃん、という音、なんだか「いい音」だ。わくわく!!!肘レントゲンもあっという間に終了。

10分ほどでフィルムできあがり(はやっ)、診察室で自分の頭の輪切り映像を鑑賞。おぼうさん先生曰く「頭はまったく問題ありません。肘の骨も折れてませんね。たいしたことがない怪我でよかったです」。や―助かった!!!!痛いには痛いものの、急に元気が出てきた。死ななくてすむ。。ありがたい。。。「先生、私の脳みそちゃんと詰まってますか?」「はい。ちゃんと詰まってますよ」「よく年取ってくると脳みそがすかすかになると言いますでしょ」「大丈夫大丈夫。年相応な詰まり方です」て、年相応かい!!!!

一安心してタクシーでホテルに帰り、ひなびた漁港近くのお蕎麦屋さんで夕食。昔の家屋そのままを使ったふぜいのあるお蕎麦屋さんだ。生き返った心地のところに、昔懐かしい古民家のお座敷を一人占め。しかもBGMはなんともいい感じのヒーリング系ギターミュージック。めくるめく1日に頭がくらくらしている上に、人通りがほとんどないひなびた港町の古民家ですてきなギターの音、、、究極のトリップ状態へ〜。。

1日で「死と再生」の疑似体験をしたような、得した気持ちになったのでした〜\(◎o◎)/!